盛岡
国登録有形文化財 千田家住宅保存活用事業

宮城県気仙沼市

千田家住宅は、内湾地区(風待ち地区)中心部にあり、交差点角地に位置し、人が行き交う繁華街にある。昭和4年に市内を襲った大火の後、昭和5年に建てられた。木造2階建て一部塔屋建て鋼板葺き、モルタル洗出し仕上げの外観を呈する主屋と、付属する土蔵と石蔵で構成される。土蔵は大火を乗り越えた建物と言われている。

創建当時は、建設資材問屋を営んでいた「富貞商店」であったが、昭和18年に千田家が取得し、縄やロープの製造販売やタクシー業などを営んでいた。2階と塔屋部は千田家の住居部である。昭和30年代から、1階は、服飾や飲食店など様々なテナントに利用され、市民に親しまれていたが、東日本大震災の津波により、主屋の1、2階、土蔵石蔵も水損し、一時は公費解体を余儀なくされたが、所有者が歴史的建造物として保存を決断し、平成26年4月26日、国登録有形文化財(建造物)に登録された。

今回の支援によって、保存に向けた内装修復と、本工事をきっかけに内部を公開することを可能にし、気仙沼市の活性化に繋げて行きたい。

国登録有形文化財 千田家住宅保存活用事業
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